最近、死ぬことがとても怖い。 初めて死を怖いと思ったのはいつ頃だろうか。おそらく5歳前後であったように思う。私の祖母は原爆の後遺症で若くして死んだそうで、その話をよく母がしていたせいかもしれない。あるいは、もっとストレートに「ママが死んだら…

愚痴

今はそんな気はないのでテキトーに聞き流して欲しいが、2時間ほど前、年に数回ほど訪れる、私の「死にたい欲」が多少本気になっていた。 最期の言葉をしたため、首に縄を回し、「さぁ」というところで踏ん切りがつかない。死ぬ時に最後まで残る感覚は聴覚だ…

失恋の優しさ(ジェダイになるよ)

私は失恋の感覚が好きだ。いい感じになったり、なってなかったり、ダメ元だったり、最後に想いを伝えたかったりして、人生で何度か失恋というものをしてきた。その度に、「この人はやっぱり素敵な人だな」と基本的には思うし、「フラれたけど、世界に祝福さ…

【小説】夢十夜(オリジナル)

夏目漱石の『夢十夜』についての授業を受けているのだが、「自分で夢十夜を書け」という課題が学期末にあるらしく、そのことについて考えていたらストーリーが浮かんできたのであげてみる。(提出するかはわからない) こんな夢を見た。 からりと晴れ渡った…

親の死(ニートやってる方が親孝行なのか??)

数年前、父方の祖母が死んだ。祖母は父が高校生くらいのころから父にお金を無心していたそうで、最後の数年は金が必要な時だけ連絡をよこす祖母に父も愛想を尽かし、完全に縁を切って過ごしていたようだ。金とギリギリの愛情を失った祖母は生活保護を受なが…

安心感信頼感

最近親しくしてくれている女性がいる。同じコミュニティに所属しており、お昼ごはんか夕ごはんを食べながら、あるいはお昼と夕ごはんを食べながら、他愛もない話をする関係が一月ほど続いている。なんとなく同じタイミング、同じ場所で過ごす時間をほぼ毎日…

ヘレンケラーのウォーター、フリフリなトランスジェンダー

何度も書いたが、私はアルバイトで子供たちの面倒を見ている。その中でたまにいるのが、「お姫様扱い」「ペット可愛がり」を家でされている子供だ。そのような子供は「聞き分け」がなく、少しでも思い通りにいかないことがあると癇癪を起こしたり、泣き喚い…

他人事のフェミニズム(少女のスカートはよくゆれる)

私は、大学でフェミニズムの勉強をしている。広義のトランスジェンダーに属するであろう私も、定義の上ではもしかしたらフェミニズムの対象の射程に入るのかもしれない。しかし、どうしてもフェミニズムに「当事者意識」をもって向き合えないし、そんなもの…

家②

以前恋愛経験がないと書いたが、高校の時に少しだけ交流があった女性がいた。何度か地元の水族館や植物園などに遊びに行き、上手く振る舞えないで毎回吐きそうな思いをしていた。 ある時、その女性が「お母さんに遊びに行くことを伝えている」というようなこ…

家①

私は自分には家というものがないと思っている。幼少期から引っ越しを繰り返し、人生で実家が10回くらい変わった。今現在両親が住んでおり、年末などに帰る家はあるが、3年程度しか住んでおらず定住しているわけでもないので実家という感覚はない。 母親は3回…

可能性を受け入れる覚悟

いきなり嫌なことを言う。私は顔を褒められることが多かった。しかし、私はそのことをずっと受け入れることができず、褒めらると否定し、褒められそうな話題の流れになるとそのことを意識してしまい身構えてしまった。否定してばかりだと嫌らしいかなと思い…

続・愛情の身体化

最近、感情が鮮明になることがある。今まで感情が鈍磨していたことにふと気がつくことがある、がより正確だろうか。普段は自分の感情が鈍っているという自覚すらなく、ただただ空虚な感覚と怒りと悲しみの衝動にだけ突き動かされて暮らしているのだが、犬を…

愛情の身体化

私は30年間生きてきた中で、一度も恋人がいたことがない。他人に恋愛感情を持つと4,5年くらい平気で片思いをしてしまい、その間好意を寄せてくれる人が現れても「後悔するかもしれない」といった理由や「中途半端に優しくして相手を傷つけたら申し訳ない」…

所有の概念

小学校の時、お小遣いは月額制だった。しかし、それが払われることはほぼなく、僕は僕で欲しいものがあったわけでもないので請求もしなかった。きまぐれに貰うことはあった。中学に上がると月2000円がきちんと払われるようになった。僕は半分を雑誌の定期購…

雨の降る国(おかざき真理)

このブログはあくまでも読書感想文にしようと思うので、読んだ本や漫画から話題を広げていきたいと思う。 昔、僕は少女漫画が好きだった。男子校に在籍していたのだが友達はおらず、午前中は本屋に寄ってお昼ご飯代の500円で1冊漫画を買い、それを読んでから…

破滅は僕を幸せにはしない

「カメレオンズリップ」という舞台を見に行ってから、「真っ当に生きる」ということについてずっと考えている。 僕は、昔から破滅願望を持っていた。自分はいつか野垂れ死ぬんだろうとずっと思っており、最後の最後で「死にたくない」などとみっともないこと…